Thursday, June 28, 2007

低コレステロールが発症を増す疾患・・16

    
   気分(感情)障害と低コレステロール

 「気分(感情)障害者」が、「2007年版障害者白書」によりますと、アルツハイマー病などの高齢化に伴なう「認知症」ともども増加しているのです。

 こうした疾患患者にあっては、低コレステロール血症の人が、少なくないと言われているのです。

 精神的不安や意欲の低下などによって、食事も不十分になったり、栄養バランスを崩した結果による低コレステロール症の人も、多いと思います。

 最近は、朝食抜きの人や子供が少なくないと、食育の必要性が課題となっているぐらいです。

 こうした背景に、低コレステロールが問題となる、生徒や若者は少なくないと思うのです。

 前回取り上げましたように、低コレステロールに伴なった、脳内のセロトニン産生が低下したり、セロトニン受容体に問題が生ずると考えられています。

 血中コレステロール値低下に伴なった脳内セロトニン代謝障害によって、暴力性、攻撃性などの性格が亢進すると指摘されているのです。

 俗に言う、キレヤスクナルと想像できます。

 自殺、他殺、事故死が多くなり、トラブルを起こしやすくなるとの指摘があります。

 不登校や停学者になる生徒が多くなるとも言われるのです。


 低コレステロールが、ステロイド代謝に影響を与えていることも問題になるのではと、私は推察します。

 コレステロールから、性ホルモン、副腎の皮質ホルモン、髄質ホルモンなどが合成、分泌されます。

 性ホルモンは、性的調節を、副腎では、糖質コルチコイド、ミネラルコルチコイドと、人の情欲、情緒、感情に深く関わってきます

 ストレスホルモンといわれるホルモンも、副腎ホルモンに依存しています。

 血圧や血糖も、ステロイドホルモンの影響を強く受けます。

 こうした事実は、ステロイドホルモンのアンバランスの原因となり、「気分(感情)障害」を助長する可能性があるとも想像したくなります

 今回は、低コレステロールに伴なった脳内代謝やステロイドホルモンのアンバランスが、そう・うつ、登校拒否などの引きこもり、切れやすさ等々、現代社会にあっての「気分(感情)障害」に関与しているのではと推察中心のお話とします。

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・BMI/肥満・・その3」 を取り上げています)

 (楽天ブログ、ミクシイでは 「素肌美障害とコレステロール代謝・・ビタミンD・・その5」を取り上げています)

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