Friday, August 31, 2007

スクアレン(スクワレン)とコレステロール・・9

 コレステロール合成 & 代謝とスクアレン(スクワレン、suqualene)・・4・・スクアレンで血中コレステロール値が上昇する理由・・5・・性別、年齢別での低コレステロール血症(<180)が増加する理由 

 前回、血中総コレステロール値(TCH,mg/dl)が<180以下となる分布%を示しました。

 TCH<180となる低TCH者が増加するのは、男性では、20~29歳域で、58.5%と著しいと判ります

 既に、取り上げましたように、70歳以上の男性では、再び、低TCH<180となる分布%は、35%以上の増加、取り分け、80歳以上では、50%に及ぶ増加となります。

 一方、女性では、低TCHとなるのは、20~39歳域での増加を示します。

 つまり、20代で、57.3%、30代で、44.8%との多数に及ぶのです。

 しかし、更年期世代の50代以後の年代では、50代で9.2%、60代で12.2%、60代以後では15.7%と、逆に、低TCHとなる分布は低下を見ます。

 70歳台以後の女性にあっても、15%前後と低コレステロールとなる%は低いのです

 女性でのTCHは、エストロゲン分泌世代で、低TCHとなるとなるのです。

 逆に、更年期以後世代では、エストロゲンの低下、プロゲストロン分泌増加によって、TCHは上昇となるのです

 それ故に、更年期以後世代では、他に心筋梗塞などの危険因子が無ければ、高TCHとなる人は、既に取り上げました大櫛グループ基準によると、TCHは50歳代以後では、280mg/dlまでが正常域と判定されます

 つまり、更年期以後女性では、高TCHの治療を必要とする分布%は、大変低くなります

 逆に、更年期以後世代では、低TCHが認められる人では、その原因を検討する必要があると言えます

 誤ったダイエットや異栄養・低栄養を初めてして、慢性の消耗性疾患のガン、感染症、胃腸障害などの問題の有無が課題となるのです

 
 次に、男性では、低TCHが増加するのは、20台の男性です。

 男性ホルモンのアンドロゲンの分泌増との関連性があると思います。

 男性の性ホルモン・テストステロン分泌は、30代から分泌低下となりますが、女性のエストロゲンほど急激な低下とはなりません

 逆に、プロゲストロン的ホルモンは、男性にはハッキリしませんから、高TCHは、顕著な増加とはなりません

 男性の場合、40~59歳台では、高TCH傾向となる人は増加傾向となりますが、過食・運動不足が誘引となっていると考えられます。

 それ故に、男性では、低TCH(<180)で注意が必要なのは、20代、70歳以後の年齢の人だとなります

 私の印象では、高齢男性世代では、低TCHの人達に、食欲、活力、意識・意欲に低下傾向が強いように思います

 脳が多くのコレステロールを必要としていることを考慮する必要があると思います

 また、寝ダコなどの組織修復も、低TCHの人に悪いとのことから、高齢者の低TCHでは、要注意と言えます

 特別の理由が無ければ、上述の低TCHを示す男女では、スクアレン(スクワレン)で、TCHの上昇が得られます

 ローコレステアラームIへの期待が出来る対象候補者となります。

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・高コレステロールによる心血管死亡率を低下させる治療基準・・5」です)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・・植物エストロゲン・・大豆イソフラボン・13」です)

 (はてな日記では『オタピー茶の湯; の日常茶飯の「こころ」・・23』です)

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