Wednesday, September 12, 2007

スクアレン(スクワレン)とコレステロール・・14

 コレステロール合成 & 代謝とスクアレン(スクワレン、suqualene)・・9・・スクアレン(スクワレン)のよる血中コレステロール値の上昇・・5・・スクアレン(スクワレン)摂取量と血中脂質成分との関係(TCH,LDL-C,HDK-C,TG)・その2

 TCHは、血中総コレステロール値(mg/dl), LDL-Cは、LDL-コレステロール値(mg/dl), HDLーコレステロール値(mg/dl), TGは、トリグリセライド(中性脂肪、mg/gl)を示します。

 スクアレン(スクワレン)の一日摂取量によって、TCHの上昇レベルは変わります。

 例えば、一日スクアレン(スクワレン)摂取量が、270mgで、4週間(28日)続けますと、TCHは、9%前後の上昇となります。

 そのスクアレン(スクワレン)投与量とTCH上昇は、P<0.0001の統計的な有意差を持った上昇となります(P<0.05で、有意の差あり)。

 つまり、TCH上昇は、スクアレン(スクワレン)摂取量に依存して、上昇していることになるのです

 TCHに関連してたLDL-C,HDL-C,TGとの関係は、以下の如くです

 ・ LDL-C; スクアレン(スクワレン)摂取量が、一日270mgで、4週間続けますと、LDL-Cは、6%前後の上昇となります

  統計的には、P<0.1744で、有意差がある上昇とはなっていません

  つまり、LDL-Cは、スクアレン(スクワレン)摂取によって、上昇傾向は示すのですが、有意差ある上昇は示さないとなります

 ・ HDL-C; スクアレン(スクワラン)の一日摂取量が、270mg/4週間によって、HDL-Cは、9.5%前後の上昇を伴ないます

  統計的な有意差は、P<0.0065と認められます

 つまり、HDL-Cは、スクアレン(スクワレン)摂取によって、有意差を持った上昇傾向を示すと言うことです

 ・ TG; スクアレン(スクワレン)の一日摂取量が、270mg/4週間によって、TGは、21.5%前後の上昇を示しました

  しかし、統計的には、P<0.9916であり、ほとんど、スクアレン(スクワレン)投与量とは、無関係だとなります

 以上より、スクアレン(スクワレン)摂取は、TCH、及び、HDL-Cは、有意に上昇させる

 しかし、LDL-Cは、有意差を持った上昇とはならないとなります

 TGについては、スクアレン(スクワレン)摂取とは、ほぼ、無関係と言えます

 TGが、食事や運動量との関係が強いことを示す結果ともなっています

 TCH上昇に伴なって、HDL-Cが上昇することは、以下の如くに考えられると思います

 TCH摂取者は、TCH<180の人が大部分を占めていますが、TCH<200を対照としています

 低TCHが続いた人達に取って、全身の臓器や組織は、コレステロール不足の状態にあると予想されます

 それ故に、HDL-Cが転送すべき必要のある余分なコレステロール不足にあり、低HDL-C状態となります

 そこで、TCH上昇に伴なって、低コレステロール状態は改善されて、その結果として、HDL-C上昇は速やかに改善したと考えられます


 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは「コレステロールは、悪くない・・1・・コレステロールへの認識を改めよう」を取り上げています)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール・・ステロイドホルモン・・植物エストロゲン・・大豆イソフラボン・・骨との関係」を取り上げています)

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