Friday, August 03, 2007

低コレステロールが発病を増す疾患・・39

 高齢者と血中コレステロール値、LDL-コレステロール値、HDL-コレステロール値、及び、BMIのまとめ・・その13

 ・・・BMI(Body Mass Index)・・1


肥満度、BMIは、〈体重(kg)/身長X身長(m)〉から計算されます。

肥満の判定(BMI)は、以下の如くとされています。

   普通;  BMIが、18.5~25.0未満

   肥満;  BMIが、25.0以上

   やせ(低体重); BMIが、18.5未満


 しかし、メタボリックシンドローム(メタボリック症候群、代謝症候群)が、動脈硬化性疾患の危険因子として、注目を集め、肥満に対する問題が話題となります。

 BMIは、必ずしも、メタボリックシンドロームで危険と言われる内臓脂肪の蓄積を表しているとはいえません。

 近年、BMIをめぐって、痩せすぎによる死亡率の増加、痩せていても動脈硬化性疾患のリスクは低くないなどと、今までの常識的な知識や事実に、以下に示すような疑問や問題が生じています。


 ・ BMIによる肥満と死亡率の関係は、死亡率は、BMI=24前後で最低となり、22以下、28以上で増加する〈岡田正彦著「人はなぜ太るか  --肥満を科学する」(岩波新書)〉とあります。

  また、アメリカのデータとして、25歳以上の人では、BMIが25~30で、モットも死亡率が低くなる〈大櫛陽一著「検査値と病気  間違いだらけの診断基準」(太田出版)〉と、紹介されています。

 そして、BMIが、18.5以下になると死亡率が、著しく上昇するとあります

 ・ BMIが、25以上のグループと25未満のグループの人達で、心血管病死の比較がなされました〈上島弘嗣・厚労省研究班調査; 朝日新聞・2007年5月28日報道〉

  その結果、危険因子として、高血糖、高血圧、高中性脂肪(高トリグリセライド)、低HDL-コレステロールの内、三つ以上の危険因子がある場合では、心血管病死は、BMI25未満のグループで、増すとあります。

  BMIが25での調査は、イササカ、中途半端と言えますが、少なくとも、やせだから心血管病死は、少ないとはいえないようです

 ・ ヨーロッパのファッション業界では、やせすぎのモデルは、出演禁止となりました

  BMIが18.5以下では、やせすぎで、死亡率の増加を招くからです

  わが国は、そうしたファッション先進国のごとき動きは、マダマダのようです。

  健康とファッションやスタイルの良し悪しについて、わが国でも、もう少し、消費者、業界も含めた取り組みが必要な段階にあるといえます。

  ファッションやスタイルと健康を、真正面から取り上げるべきだと思います。

  既成概念に横並びではなく、それぞれの自分の価値観を持つべき時だと思います。

  多くの女性は、美肌、美容、ファッション、健康・美容食品や化粧品等に、こだわりをもって、“ダイエット”に翻弄されてい現実があります。

  しかし、本末転倒なことに、金と時間を費やしている人は、話を聞くにつけ、大真面目なのには、ビックリするぐらい日常茶飯に出くわします

  誤った急激なダイエットの繰り返しは、見かけの体重減少となっても、返って、脂肪が増加し、体脂肪率は上がり、筋肉量は低下して、結果的に、スタイル、美肌障害のみならず、感染症やガン、動脈硬化性疾患を誘発しているとなるのです

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、 「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・スタチン系コレステロール低下薬と心血管病死・・海外の成績・・6」です)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・植物エストロゲン」です)

 (はてな日記では、 『オタピー茶の湯; 日常茶飯の『こころ』・・16』です)

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