Wednesday, August 08, 2007

低コレステロールが発病を増す疾患・・42

 ・・・脳とコレステロール・・1

 脳は、人の成人の体内コレステロール量・100~150グラムの内、その四分の一を占めています。
 
 それだけ、脳神経系は、コレステロールを必要としていることになります。

 低コレステロール値では、脳出血死の増加のみならず、自殺・事故死が増し、その他にも、うつ、認知症などの精神障害とも関係するとの指摘があります

 一方で、最近(日本経済新聞、6月14日、2007年)報じられましたように、「脳の発達には、コレステロールが欠かせないことを突き止めた」とあり、神経の情報伝達機能に、深く関与していることが明らかにされました(小島正己・産業技術総合研究所)

 そして、アルツハイマー病などの認知障害を伴なう認知症の治療薬開発に結びつく成果だと期待されています


 人類200万年の歴史にあって、人類の先祖が、地上に降り立ち、今日の発展を遂げたのは、肉食動物が食べ残した、骨に残っている肉を食べるようになったことが、関係すると言われています。

 私は、その肉片を食べるようになったことは、アミノ酸などに加えて、脳が、特に、必要とするコレステロールとグルコースの供給となり、脳の発達につながったのだとのドグマを持っています。

 脳内では、生体内エネルギーのATPは、グルコースを利用して、豊富に作られて、活発な脳機能を営めるようになったと言えます。

 その脳機能には、脳の構造発展のためにも、豊富なコレステロールが必要だったのです。

 つまり、人類の祖先や人類が、単に、草食のみならず、地上に降り立ち、肉食を取り入れたことが、万物の霊長への道を歩むブレークとなったのだと言いたいのです。

 人類の知恵の発展には、コレステロールとグルコースが、極めて、重要な役割を果たしたのだとのドグマを主張したいのです。

 それ故に、今日にあっても、人が、植物食品のみならず、動物食品を食べることは、極めて、大切なのだと言えます。

 低コレステロールが、脳神経障害の誘引になることは、容易に理解できます。

 既に、このGoogleブログで、取り上げましたように(Dr.BEAUT・ソフィーリッチ「動脈硬化性疾患の予防と治療・・44」でも取り上げています)、大櫛グループによる「コレステロール治療ガイドライン」の治療基準として示されていますように、血中コレステロール値は180mg/dl以下、LDL-コレステロール値は100mg/dl以下にはしないとの条件は、脳神経系の人間的な構造と機能を発展させるためには、極めて、重要な基準を示していると言えそうです

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・スタチン系コレステロール低下薬と心血管死亡・・大櫛グループの治療基準」です)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・・植物エストロゲン・・大豆イソフラボン・1」です)

 (はてな日記では『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・18』です)

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