Wednesday, August 22, 2007

スクアレン(スクワレン)とコレステロール・・4

 コレステロール合成 & 代謝系とスクアレン(スクワレン、squalene)・・4

 コレステロール合成 &代謝系にあって、ファルネシルピロリン酸に続くのが、スクアレン(スクアレン)なのです

 スクアレン(スクワラン)は、トリテルペンと呼ぶ、炭素と水素から成るC3H50で、分子量は、410.7の化合物です

 無色透明、無臭、無味で、低揮発性で、凝固点は、-45~50Cの物質です。

 近年、サメ類の肝油に多く含まれていることから、良く知られた成分となっています

 皮膚の成分であることから、化粧品の成分としても注目なのですが、スクアレン(スクワラン)は、不飽和の炭化水素ですから、不安定で、酸化を受けやすいのです。

 それ故に、化粧品では、スクアランと言う不飽和の部分に水素を添加した飽和型にし、安定化した化合物が用いられています

 それ故に、化粧品としてのスクアレン(スクワレン)類似物質の油性成分として用いていることになります

 スクアレン(スクワレン)は、皮膚にあっては、脂腺由来脂質の主成分であり、同時に、角質細胞間脂質によるラメラ構造を形成するに必要なコレステロール合成にとっても、必要な成分なのです。

 皮脂として、スクアレン(スクワレン)は、表皮の12%ほどを占めるほどのメジャー成分でもあるのです。

 しかし、化粧品に用いられているスクアランに、脂腺由来の脂質として、皮膚で、スクアレン(スクワレン)になる役割は無理です。

 また、コレステロール合成の中間体としてのスクアレン(スクワレン)の代わりの役割としも、期待できません

 つまり、皮膚での角質細胞間脂質としてのラメラ構造を形成するコレステロール合成に役立つことは出来ないのです

 スクアレン(スクワレン)は、皮膚にあっても、スクワレン(スクワレン)としての表皮の皮脂成分としてと同時に、表皮内にあっては、コレステロール合成にとって必要な成分としての役割を果たしています。

 しかし、飽和炭化水素のスクアランに、スクアラン(スクワラン)に変わる役割は期待でないのです。

 名前が、コンガラカリ易いので、注意が必要です。

 スクアレンは、suqualeneで、スクワレンとも言われますが、スクアランとは別の化合物なのです。

 低コレステロール血症やスタチン系コレステロール低下薬摂取によるコレステロールの低下は、皮膚にあってのスクアレン(スクワレン)不足、コレステロール不足やコレステロール合成・代謝系が抑制される可能性を持っているのです

 つまり、不適切・不合理なダイエットや栄養バランス障害、高齢化などによる低コレステロールが、皮膚のスクアレン(スクワラン)、コレステロールの果たすべき役割を傷害している可能性が高いのです

 素肌美障害の誘引になるとの認識が必要となります。

 以上のような課題を考慮して、我が「ローコレステアラームI」には、スクアレン(スクワレン)が、前回に取り上げましたコエンザイQ10と共に含まれているのです

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・わが国の代表的な大規模臨床試験ではスタチン系コレステロール低下薬では、心血管死亡の低下無し・・4」です)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・・植物エストロゲン・・大豆イソフラボン・・8」です)

 (はてな日記では『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」』です)

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