Monday, July 09, 2007

低コレステロールが発病を増す疾患・・22

  高齢化と栄養条件・・その1

 高齢者と栄養については、今だ、本格的な研究、検討が求められている段階だと思います。

 コレステロール、LDL-コレステロール、中性脂肪の値を検討するだけでも、どのような値にあるのが良いかも、不明な状況にあると言っても、良いのです

 そもそも、高齢者でなくとも、上記の値が、如何なる値が良いかも、不明朗な状況にあると言えます。

 取り分け、我が国では、何事につけても、判定基準を明確にして、評価する体質に乏しい処があります。

 血中総コレステロール値(TCH)を例に取って、示します。

 TCHは、動脈硬化性疾患のためにだけある訳ではありません

 しかし、現実には、“TCHは高いのが危険!!”とキャッチコピー的流布によって、その意味をはっきり認識することは無く、大部分の人は、高いのは危険と、下げることに、一生懸命な状況にあります。

 TCHと動脈硬化性疾患による死亡の危険にあっても、男女、年齢による差、特徴があるのです。

 また、TCHが低下しても、動脈硬化性疾患による死亡の危険は、増すのです。

 動脈硬化性の心血管性疾患死も含めた、ガン、脳出血、感染症、自殺・事故などによる死亡も、TCHが、200mg/dl以下、取り分け、180mg/dl以下の死亡が、著しく増加するとの認識は、大部分の人には、無いのが現状にあります。

 LDL-コレステロール値にあっても、上述の動脈硬化性疾患やガン死等を含めた、総死亡では、我が国では、150mg/dl以下とあるのですが、男性では、160md/dlでも、特別の、総死亡増加の状況にはありません。

 女性では、ムシロ、LDL-コレステロール値の上昇によって、総死亡が減るとの報告があるのです。

 しかも、男女共に、LDL-コレステロール値は、100mg/dl以下で、総死亡は上昇する危険にあるのです。

 それ故に、動脈硬化性疾患やガンと、それぞれの疾患による死亡の危険と、総合的な、その人が死ぬ可能性とは、区別して考える必要があるということです。

 そうした、総死亡との関連は、栄養条件の反映でもあります、HDL-コレステロール、肥満のパラメーターのBMIとの関係も、検討しておきましょう。

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・BMI/痩せが危険・・その1」を取り上げています)

 (楽天ブログ、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール・・その2」を取り上げています)

 (はてなブログでは『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・5』を取り上げています)

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