Tuesday, July 24, 2007

低コレステロールが発病を増す疾患・・31

 高齢化と血中コレステロール値、LDL-コレステロール値、HDL-コレステロール値、及び、BMIのまとめ・・その6

 
 ・・・LDL-コレステロールと性別、年齢別基準値


  前回に続いて、大櫛グループの奥山治美、田中裕幸、山門實らによる「コレステロール治療ガイドライン 2006年」からの紹介です。

 今回は、血中LDL-コレステロール値の性別、年齢別の基準値の提言です。

 ・ LDL-コレステロールの低値; 「男女とも、コレステロール値は、180mg/dl以下にしないこと」と提言されていましたように、次のような提示となっています。

   低値は、その下限値を、男女別、年齢別とは無関係に、「男女とも、100mg/dl以下にしないこと」と示されています

 ・ LDL-コレステロールの高値; 男女別、年齢別に、以下の如くに示されています。



                  LDL-コレステロール値(mg/dl)


年齢             男性         女性

   20~24          >140        >140

   25~29          >150        >149

   30~34          >160        >157

   35~39          >170        >166

   40~44          >180        >174

   45~49          >180        >183

   50歳以上         >180        >190
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  日本動脈硬化学会による「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版」の定めるLDL-コレステロール値は、「脂質異常症」の診断基準として、高LDLコレステロール血症と診断されるLDLーコレステロール値は、≧140mg/dlとなっています。

 加えて、男女別、年齢別は、考慮されて、示されてはいません。

 Dr.BEAUT・ソフィーリッチで「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版」(協和企画)に取り上げられている臨床試験成績を紹介していますが、スタチン系のコレステロール低下薬投与によって、心血管死亡の低下に有効性が認められないことから、大櫛グループの診断基準の提言を、十分、考慮することが必要だと思います。

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは 「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・スタチン系コレステロール低下薬治療と心血管死亡」です)

 (楽天、ミクシイでは「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン」です)

 (はてな日記では 『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・11』です)

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