コレステロール合成 & 代謝とスクアレン(スクワレン、suqualene)・・・12・・スクアレン(スクワレン)とコレステロールは素肌美のキー成分・・その1
皮膚の脂質、皮脂には、ケラチノサイト(表皮角化細胞)由来と脂腺由来とがあります。
表皮脂質、皮脂が果たしている役割にとって、スクアレン(スクワレン)とコレステロールは、キー成分であり、皮膚にあっての調節機能も担っているのです。
皮膚は、体内からの水分、栄養分や血漿などの必要成分が、体外へ漏出するのを防ぐのみならず、外界からの保護作用を果たしているのです。
つまり、黴菌の侵入防禦、紫外線からの防禦、化学物質からの防禦に加えて、物理的障害からの防禦にも、その役割を果たしているのです。
その異常やアンバランスは、皮膚の保護作用の障害を誘発し、ドライスキン、アトピー性皮膚炎、病原性を持った細菌などの微生物の侵入に対して、殺菌作用にも、異常が起こるようになってしまいます。
ケラチノサイト(表皮角化細胞)由来の皮脂成分としては、コレステロールとスフィンゴ脂質のセラミドが重要です。
ケラチノサイト(表皮角化細胞)の細胞の外は、角質細胞間脂質と呼ぶ脂質が占めており、ラメラ構造をなしています。
そのラメラ構造を成す脂質成分は、コレステロールが25%、セラミドが50%、脂肪酸が10~20%が構成成分の主成分となっています。
一方、狭義の皮脂としての脂腺由来の脂質成分は、脂腺細胞から産生されるワックス、トリグリセライド(中性脂肪)に加えて、スクアレン(スクワレン)などが主成分となのです。
スクアレン(スクワレン)は、表皮での皮脂として、12%ほどを占めているのです。
つまり、スクアレン(スクワレン)は、皮脂の主成分であるのと同時に、ラメラ構造形成に必要なコレステロール合成にとっても、必要不可欠な成分となっているのです。
皮脂中にコレステロールの占める割合は、2~3%です。
皮膚にあってのコレステロールは、血液中から供給されるコレステロールとケラチノサイト(表皮角化細胞)で、スクアレン(スクワレン)から合成されて供給されるコレステロールがあるのです。
つまり、表皮のあっても、コレステロールは、スクアレン(スクワレン)から生合成されて供給されているのだとわかります。
以上、スクアレン(スクワラン)とコレステロールは、素肌美にとっても、大変重要な成分だと理解できます。
しかし、化粧品からは、補えないのです。
スクアレン(スクワレン)は不安定な不飽和結合を持つために化粧品成分としては用い難く、水素添加をして安定化した化合物のスクアランは、化粧品の油性成分として用いられていますが、スクアレン(スクワレン)とは別もの化合物です。
しかし、皮膚から取り込まれて、スクアレン(スクワレン)に代わるとは思えません。
つまり、表皮の皮脂成分としても、スクアレン(スクワレン)とはなれないのです。
また、スクアランは、スクアレン(スクワレン)のように、コレステロール合成成分ともなることは出来ないのです。
素肌美のためには、化粧品のように、外部からの化学成分によって化ける、化粧するのとは区別して考える必要があることを示すと言えます。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「コレステロールは悪くない・・5・・コレステロールとグルコースは、ホモ・サピエンスを進化させた」を取り上げています)
(楽天、ミクシイでは、「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・・34・・ほとんどの女性は、高コレステロールの心配無し」を話題としています)
(はてな日記では、『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・28・・喫茶・茶の湯文化の歴史と茶礼』を取り上げています)
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