コレステロール合成 & 代謝系とスクアレン(スクワレン、squalene)・・3
コレステロール合成、その代謝系とリンクして、スクアレンとコエンザイムQ10は、合成されます。
コレステロール合成過程の途中で、生成される化合物なのです。
それまでのスクアレン合成過程で、ファルネシルピロリン酸から、コレステロール合成経路のバイパスと言って良い代謝系から、コエンザイムQ10とドリコールが合成されます。
コエンザイムQ10は、生体利用の高エネルギーATPを産生するには、不可欠の成分です。
そして、近年は、コエンザイムQ10は、抗酸化作用を持っていると注目されているのです。
抗酸化作用を持つ化合物は、還元型から、酸化型になることによって、その抗酸化作用を示すのです。
しかし、例えば、ビタミンEは、抗酸化作用物質の代表ですが、その還元型から、フリーラジカルと言う活性酸素型になることが抗酸化作用として必要なのですが、その活性酸素型は危険物質となるのです。
つまり、チョット複雑な話ですが、抗酸化作用を持つ、還元型のビタミンEが、一電子還元を受けてフリーラジカルを持った不安定な化合物となっている酸化促進物質に、電子を与えて、安定な還元型の化合物にすることによって、酸化促進作用の連鎖を止めているのです。
お判りのように、今度は、逆に、抗酸化物質は、酸化促進物質に電子を与えて、自らがフリーラジカル物質となって、酸化促進作用を発揮する可能性がでてくるのです。
事実、私が研究して、FEBS Letterに論文として発表しましたように、お茶の抗酸化成分として、近年話題のカテキン類は、低濃度で、酸化促進剤となり、高濃度で抗酸化作用を持つようになるのです。
それ故に、抗酸化物質は、必ずと言って良いよう程、酸化促進作用も持つ危険があるのです。
つまり、生体内で、抗酸化作用を示すか、酸化促進剤となるかは、その条件次第で、どちらとなるかとなります。
言ってみれば、抗酸化作用があるからと、キャチィコピー的に宣伝されていても、買い込んで飲めばよいとはいえないのです。
事実、ビタミンEほど有名な抗酸化作用物質の代表でも、人のレベルで、確実に、抗酸化作用を示して、有効に作用したと言えるかと問われれば、疑問があるのです。
カテキン類についても、これほど有名になっても、最近、ガン予防作用には、疑問な疫学研究結果となり、脳血管疾患の内でも、女性の脳梗塞で、その有効性の可能性が示されただけなのです。
そうした中で、コエンザイムQ10は、アルファーリポ酸と共に、上述しましたような抗酸化物質が酸化された状態から、再還元して、再び、抗酸化作用を持つことの出来る化合物にする作用が注目されているのです。
つまり、生体内で、酸化・還元のバランスを調整する作用が期待できるのです。
そうした可能性を持つコエンザイムQ10が、コレステロール合成を阻害するコレステロール低下薬のスタチン系薬剤を強力に用いた場合には、注意が必要となります。
血中総コレステロール値(TCH)を180mg/dl以下、LDL-コレステロール値(LDL-C)を100mg/dl以下にすると脳出血、ガン、感染症、自殺・事故死などの増加となって、逆に、総死亡を増加させる原因とも関連していると推察できます。
加えて、前回述べましたように、ガンや感染症と深い関わりが注目されるドリコールの合成も、阻害を受けることから、安易なコレステロール値の低下は、危険を内包していると理解している必要があるのです。
注意すべきは、スタチン系コレステロール低下薬のみならず、血中コレステロール値が低い人では、同様の危険があるということです。
事実、上述しましたように、TCHが180mg/dl以下、LDL-Cが100mg/dl以下の人達も、同様の危険性が増しているのです。
そうした人達のために開発したのが、スクアレン(スクワレン)とコエンザイムQ10を含んだ、我が商品「ローコレステアラームI」です。
その内包する重要さが理解できると思います。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・わが国の代表的なスタチン系コレステロール低下薬治療では、心血管死亡率を低下させず・・3・・エイコサペンタエン酸が有効」です)
(楽天、ミクシイでは、「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・・植物エストロゲン・・大豆イソフラボン・・7」です)
(はてな日記では、『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」』です)
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