コレステロール合成 & 代謝系とスクアレン(スクワレン、squalene)・・7・・スクアレンで血中コレステロールが上昇する理由・3
人の生命を維持するために必要なコレステロールは、食事由来が25%前後と少なく、肝臓を中心として合成されているのです。
コレステロールの合成系は、体内の酸素を必要とする、効率の良いATPエネルギー合成系の始まりとなるアセチルーCoAを共有しています。
そこで、血中総コレステロール値(TCH,mg/dl)が低下する理由を考慮して、スクアレン(スクワレン)摂取によって、TCHの上昇が得られるかどうかの理由の検討が必要となります。
つまり、スクアレン(スクワレン)摂取によって、有効にTCHの上昇が得られる可能性の高い場合の条件、理由です。
まず、原発性の低コレステロールの原因となる疾患が考えられますが、稀ですので、省略とします。
大部分は、他に原因があることによって低TCHが誘発されるところの二次性、続発性の低コレステロール血症なのです。
コレステロールのニードに答えるのは、食事由来ではなく、肝臓での合成が主であることは、肝機能障害がある場合が、まず、問題となります。
事実、肝機能障害を伴なっている人には、低TCHは多いのです。
急性肝炎、慢性肝炎に罹患していたり、既往のある人達には、注意が必要となります。
急性肝炎といっても、慢性肝炎でも、色々な病態がありますから、それぞれによって、注意の必要度が異なります。
肝臓のみが問題なのか、胆嚢や膵臓関連を含めた原因を考慮する必要があるかも課題となります。
影響のでるような関連領域での手術を受けているかどうかも検討の対象となるのです。
慢性肝炎の域を超えた、肝硬変があるかも、重要なポイントとなります。
脂肪肝のあるような人でも、低TCHを示す人がいます。
中性脂肪は高くとも、低TCHの人は少なくありません。
取り分け、アルコール摂取の多い人には、高中性脂肪ではあっても、低TCHを伴なっていることは多いのです。
アルコールをよく飲む人達は、コレステロールは高くないと安心するのは、要注意です。
既に、何度も取り上げましたように、TCH<180、LDL-コレステロール値<100は、大櫛グループ基準で、警告していますように、例え、心筋梗塞の既往がある人にとっても、危険なのです。
肝障害によって、低TCHの認められる人は、持続すれば、コレステロールの細胞膜の安定性が低下して、マスマス、肝細胞が障害を受け易くなり、肝硬変のように、線維化細胞が増加して、肝硬変状態も悪化する可能性がでてきます。
私どもの経験では、今だ、肝硬変が著しく進行した人での、スクアレン摂取例はありませんが、アルコールを沢山飲んだり、入院する必要の無いレベルの肝機能障害の人達では、TCHの回復は得られのが普通です。
以上、まず、肝機能障害と関連した、二次性の低TCHに注意する必要があるということです。
TCH<180、LDL-コレステロール値<100としないが、対象者となります。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・「海内の代表的なスタチンを用いた大規模臨床試験」と心血管死亡を低下させる治療基準・3」です)
(楽天、ミクシイでは、「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・・植物エストロゲン・・大豆イソフラボン・11」です)
(はてな日記では、『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・22』です)
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