ガン・・3・・日本人と低コレステロールによるガン死増加
今回は、我が国内での疫学的な検討です。
スタチン系薬剤投与による血中コレステロール値低下による影響を検討したものではありません。
地域の人達の健診受信者などでフォローした疫学調査によるものです。
・ 福井市男性(37、379人)の5年間追跡でのガン死危険; 血中総コレステロール値(TCH,mg/dl)が、221~250に対して、130~220では、4倍以上の増加。
・ NIPPON DATA80(NIPPON研究)では、全ての死因を含めた場合に死亡危険度が最低だったのは、TCHが、240~259でした(5年間の追跡死亡率)。
ガン死はTCH240以上に対して、男性では、TCH200~230で3.5倍の増加。
TCH160以下では4.2倍ほどの増加でした。
女性では、TCH200~239で、0.6倍の低下、160以下では2倍以上の増加を見ました。
男女合計のガン死では、TCH240以上に対して、200~239で、1.5倍、160~199で、2.5倍、160以下で、3倍との結果でした。
以上、福井市、NIPPONN DATA80のいずれにあっても、TCHが高値となるほど、ガン死の減少となり、低値になるほど、ガン死の上昇を見るとの共通があります。
既に取り上げましたように、低コレステロール値となれば、アメリカでの調査結果、J-LITでの結果と同様の傾向を持つと判ります。
次回に続くとします。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・5」を取り上げています)
(楽天ブログ・ミクシィでは、 「ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、何故に、美肌障害となるか・・スクアレン(スクワレン)・その3」を取り上げています)
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