脳神経障害と低コレステロール
コレステロールは、脳や神経、副腎、その他の臓器に多量に含まれています。
総体重のおよそ0.2%に及ぶのです。
成人の体内コレステロール量が、100~150グラムになることが判ります。
その内の四分の一の25~39グラムは脳に集まっているのです。
つまり、脳神経系はコレステロールを他の組織、臓器より多くを必要としています。
また、末梢神経系やミエリン鞘などでは、コレステロールや脂質が取り囲んでおり、アタカモ、電線がショートしないようにと神経の枝を取り囲んでいるようなのです。
脳、神経系の構造と機能を保つ上で、極めて、重要な役割を果たしているのです。
アルツハイマー病のような認知症にとっても、その脳機能を保つために、脳内でのコレステロール不足は警戒しなければなりません。
高齢者の認知能力が低下し易い原因となると考えられているのです。
男性の高齢者には、低コレステロールが少なくありませんから、特に、要注意となります。
私が診ている高齢者男性でも、低コレステロールの人達では意欲を含めた活力ある意識に問題が多いと思います。
そして、バランスに欠ける不安、こだわり、繰り返しなどで、シツコサが増すなどです。
また、低コレステロールは、めまい、痺れなどの神経障害を訴える人は少なくありません。
以上より、脳神経系にとって、低コレステロールは、その構造と機能から見ても、警戒、注意が必要だといえます。
最近の産業技術総合研究所の小島正己博士が、J.Neuroscienceに発表したと日本経済新聞に報じられましたように(私の楽天ブログで、トピックスとして6月14日に紹介)、 「コレステロール 脳の発達に必須」なのです。
今後、脳神経系にあってのコレステロールの果たす役割が明確にされていくことでしょう。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・12・・全身性動脈硬化症・・その2」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシイでは、「素肌美障害・・スクアレン(スクワレン)・・その9」を取り上げています)
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