Wednesday, June 27, 2007

低コレステロールが発症を増す疾患・・15

  自殺・事故死・・その2

 そう・うつなどの気分感情障害者やアルツハイマー病などの認知症が、何故に、低コレステロール血症と関連するかを整理しておきます。

 ・人の全身のコレステロール量の内、四分の一は、脳に集中しているのです。

  つまり、神経細胞やミエリン鞘など、多量のコレステロールを必要としています。

  神経細胞膜にあってのコレステロールの必要性を示しているのです。

 ・脳内では、グルコース代謝同様、コレステロール代謝も、盛んで、必要とするホルモン代謝を独自に行うほどの必要性があるのです。

  脳関門を介さないで、必要成分の供給が可能となっています。

 ・セロトニン作動性神経系は、人の意識を総合的にコントロールする役割を担っているが、コレステロールの関わりが大切と言われています。

  セロトニン代謝と関係した抗うつ薬として、近年、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)が、多用されていることからも、その重要性が推察できます。
  
 ・極最近に発表、報道されましたように、コレステロールが神経細胞を成長させる栄養因子(BDNF)がコレステロールの合成をそくして、神経の情報伝達機序を発達させるのです。

  ここにも、脳内でコレステロールを合成する必要性があることを示すものとなります。

  神経伝達機序の発達は、上述のセロトニンやノルアドレナリンと共に重要であることを示しているのです。

   
  以上より、低コレステロールが如何に、脳の神経、取り分け、意識、感情コントロールに関わっているかの可能性を示すものとなっているかが判ります

  そう・うつやアルツハイマー病などの認知症で、自殺・事故死を増す誘引となっている低コレステロールが、始めからか、結果としてかは、今後の検討、研究が必要なレベルと言えます。

  しかしながら、私の経験では、低コレステロールの改善が、うつ傾向の人や心配性の人達の意欲の増加になることは、良く経験するように思います

 自殺者が、三万人を越えた現在、交通事故死が八千人ともども、低コレステロールが精神の健全さに関与している可能性は、重く受け止めている必要があると思います。

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・BMI/肥満・・その2」を取り上げています)

 (楽天ブログ、ミクシイでは「素肌美障害とコレうてロール代謝・・ビタミンD・・その4」を取り上げています)

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