Friday, June 15, 2007

低コレステロールが発症を増す疾患・・8

   そう・うつ病・・1


 「コレステロール 脳の発達に必須」と日本経済新聞(6月14日)に報じましたように(私の楽天ブログ・トッピクス!!・・1・・6月14日に取り上げました)、神経細胞が成長するためには、神経栄養因子(BDNF)がコレステロールの合成を促進することが必須なのです。

 それ故に、人の体内で必要とするコレステロール量が100~150ミリグラムに及ぶのですが、その四分の一は、脳が占めているのです。

 そして、コレステロールは、細胞膜成分として、主要成分であるのですが、脳の神経細胞や末梢の神経線維もコレステロールを沢山必要としています。

 必要とするコレステロールは、肝臓で作られて、臓器や組織にLDLーコレステロールとして運ばれているのです。

 処が、脳にあっては、運ばれるコレステロールだけでは不十分となるほどのコレステロールが必要なほどで、脳内で、自らの合成も盛んに行っているのです

 つまり、にとって、コレステロールは、グルコースともども、重要なキー成分だと判ります。

 それ故に、低コレステロールの人では、うつ傾向のみならず、人格障害的な暴力性、衝動性や敵意性を持ったり、自殺・事故死が増えるとの事実が問題となっているのです。



 低コレステロール血症は、既に紹介しましたように、血管障害の脳出血に加えて、精神障害とも深い関係があると考えられているのです。

 一方、この6月15日の閣議で、「2007年度障害白書」が決定されて、報道されました。

 それによりますと、精神障害者の推定が、2005年には、およそ303万人となり、2002年から45万人ほどの増加が認められ、初めて、300万人を越えたのです

 そう・うつ病などの気分・感情障害が、33.3%とモットも多かったそうです。

 また、老化が問題となる高齢化に伴なってのアルツハイマー病を含む認知症などの増加も、問題となっています。

 こうした脳神経系の疾患予防にとって、コレステロールの果たす役割に注目する必要があるのです。

 (Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・催凝固因子・PAI-1など」を取り上げています)

 (楽天ブログ、ミクシイでは、「素肌美障害・・スクアレン(スクワレン)」を取り上げています)

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