高齢化とトリグリセライド(中性脂肪)
中性脂肪のトリグリセライドは、体内で脂肪が蓄積される時になる形です。
生体内で、余分のエネルギーが出来上がり、生じた時に、蓄積に回されるカロリー源となります。
生体内のエネルギー、カロリー物質は、良く知られていますように、糖質、脂質、タンパク質です。
それぞれは、その優先ルールなども含めて、生体内の代謝ルートにしたがってコントロールされて、エネルギーに変換されるのですが、余分なカロリー物質は、トリグリセライドとなって、脂肪細胞に蓄積されるようになります。
メタボリックシンドローム(メタボリック症候群、代謝症候群)は、余分なエネルギー過剰となった故に、内臓脂肪細胞に蓄積されている状態の脂肪細胞が増えすぎた病態を言っているといえます。
そして、その脂肪細胞が、アディボカインまたは、アディポサイトカインと呼ばれる内分泌因子の分泌異常によって、動脈硬化性疾患の促進よ誘発すると警戒されているのです(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、既に、アディボカインについて取り上げました)。
それ故に、血中のトリグリセライド量は、個々の人のエネルギー状態を示すパラメーターと言えます。
つまり、エネルギーの過剰状態が続けば、血中のトリグリセライド値は上昇して、ドンドン、内臓脂肪細胞に蓄積されて、肥満状態になっていきます。
逆に、エネルギー不足状態が続けば、備蓄エネルギーの消費によって、補うことになります。
つまりは、体重減少、痩せる方に向かうことになります。
コレステロールは、エネルギー源とはなりませんから、食事や運動の影響は顕著ではありませんが、トリグリセライドは、モロに影響を受けるのです。
以上より、血中トリグリセライド値は、それぞれの人の値としては、短期間の内でも変動が大きいと判ります。
一度だけの測定によって、高低は決め難いのです。
今回、ここで、高齢化とトリグリセライド(中性脂肪)と題して、取り上げましたのは、高齢化に伴なった、その特徴を知っておくためです。
コレステロールは、体内の構造成分としてや、ステロイドホルモンや胆汁酸などの機能性成分としての役割が強いのです。
一方の中性脂肪のトリグリセライドは、エネルギー成分の状態や蓄積としての意味、脂肪細胞を介する内分泌因子の分泌代謝状況を反映しているのです。
高齢化に伴なった血中トリグリセライドの特徴と、その意味を検討してみましょう。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・BMI/肥満」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシイでは、「素肌美障害とコレステロール代謝・・ビタミンD」 を取り上げています)
(はてなブログでは、『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」』 を取り上げています)
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