高齢者と血中コレステロール値、LDL-コレステロール値、HDL-コレステロール値、及び、BMIのまとめ・・・その10
・・・HDL-コレステロール値の基準値・・3・・我が国・高齢女性の年齢別HDL-コレステロール値の危険域分布%
今回は、女性のHDL-コレステロール値が、年齢階層別に、危険域にある分布%を示します。
既に、取り上げましたように、平均年齢が62.6歳の女性にあって、大櫛グループによるHDL-コレステロール値と死亡率との関係では、その値が、60~79mg/dlの範囲で、死亡率は最低となり、それ以上の上昇となっても、死亡率の増加とはなりません。
その事実は、男性とは逆の関係となっているのです。
しかし、HDL-コレステロール値が、59mg/dl以下になりますと、有意差を持った死亡率の増加となります。
そこで、65歳以上の女性で、HDL-コレステロール値が、59mg/dl以下となる危険域での年齢階層別分布%を示します。
資料は、「厚労省 平成16年国民健康・栄養調査報告書」によるものです。
・ HDL-コレステロール値が59mg/dl以下を示す、女性・年齢別分布%
年齢 65~69 70~74 75~79 80~84 85歳以上
分布% 51.0 52.9 58.0 43.9 54.5 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上より、女性の場合、HDL-コレステロール値が、59mg/dl以下の危険域に属する年齢階層別の分布%は、かなり高いとわかります。
男性のHDL-コレステロール値の死亡率が最低となる領域は、40~59mg/dlと、女性より低めにあります。
前回、取り上げましたように、男性では、HDL-コレステロール値が、90mg/dl以上か、39mg/dl以下で、死亡率の上がる危険域となります。
その上下の両危険域にある分布%を含めても、女性の低下による危険域の分布%にはなりません。
つまり、女性では、HDL-コレステロール値は、高値には心配することなく、男性より高めに維持する必要があり、低めに留意する必要があるのです。
(Dr.BEAUT/ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・スタチン系コレステロール低下薬と心血管死亡・・海外の成績・・3」です)
(楽天、ミクシイでは、「素肌美障害とコレステロール代謝・・ステロイドホルモン・男性ホルモン・・6」です)
(はてな日記では、『オタピー茶の湯; 日常茶飯の「こころ」・・14』です)
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