茶の湯文化は日本のグローカル文化で日常茶飯の総合生活文化。しかし、茶道は様式化の故に日常茶飯から遊離をしている。オタピィー茶の湯は今日的な日常茶飯にあって、ハイカルチャーとPOP-Kitschーサブカルチャとの界を紛らかす前衛性の精神を大切に茶の湯を楽しまんとするもの。 志、創意、俯瞰性を大切にする。 ローコレステアラームは低コレステロールの危険性に注目したサプリメント。 国民的な“高コレステロール病”は、高脂血症の病名は消え、脂質異常症と変わり、診断基準からコレステロール値は除外されたことにより認識を改めるべき時。低コレステロールの方が問題との話題を提起する。 オタピー茶の湯 & ロコレステアラームでは既成概念に対して、俯瞰的に茶の湯及びコレステロールについて考える。
Thursday, June 21, 2007
低コレステロールが発症を増す疾患・・11
コレステロールは、脳や神経、副腎、その他の臓器に多量に含まれています。
総体重のおよそ0.2%に及ぶのです。
成人の体内コレステロール量が、100~150グラムになることが判ります。
その内の四分の一の25~39グラムは脳に集まっているのです。
つまり、脳神経系はコレステロールを他の組織、臓器より多くを必要としています。
また、末梢神経系やミエリン鞘などでは、コレステロールや脂質が取り囲んでおり、アタカモ、電線がショートしないようにと神経の枝を取り囲んでいるようなのです。
脳、神経系の構造と機能を保つ上で、極めて、重要な役割を果たしているのです。
アルツハイマー病のような認知症にとっても、その脳機能を保つために、脳内でのコレステロール不足は警戒しなければなりません。
高齢者の認知能力が低下し易い原因となると考えられているのです。
男性の高齢者には、低コレステロールが少なくありませんから、特に、要注意となります。
私が診ている高齢者男性でも、低コレステロールの人達では意欲を含めた活力ある意識に問題が多いと思います。
そして、バランスに欠ける不安、こだわり、繰り返しなどで、シツコサが増すなどです。
また、低コレステロールは、めまい、痺れなどの神経障害を訴える人は少なくありません。
以上より、脳神経系にとって、低コレステロールは、その構造と機能から見ても、警戒、注意が必要だといえます。
最近の産業技術総合研究所の小島正己博士が、J.Neuroscienceに発表したと日本経済新聞に報じられましたように(私の楽天ブログで、トピックスとして6月14日に紹介)、 「コレステロール 脳の発達に必須」なのです。
今後、脳神経系にあってのコレステロールの果たす役割が明確にされていくことでしょう。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・12・・全身性動脈硬化症・・その2」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシイでは、「素肌美障害・・スクアレン(スクワレン)・・その9」を取り上げています)
Wednesday, June 20, 2007
低コレステロールが発症を増す疾患・・10
低コレステロール(血中低コレステロール値;180mg/dl以下)に伴なって、自殺死や事故死が増加するとの事実が報告されています。
近年、我が国の三大疾患のガン、心臓病、脳卒中の死亡率は、今や低下傾向にあります。
しかし、自殺死は増加傾向にあり、取り分け、男性の自殺率は上昇しているのです。
そう・うつ病を含む「気分(感情)障害」のある人は、90万人と増加をしています。
こうした背景に、社会的なストレス過多が深く関わっていることがあります。
また、低コレステロールは、男性に多いことが問題となります。
低コレステロールが、うつや暴力性、衝動性などの精神の安定性を欠く原因となるとの指摘がなされます。
加えて、うつのある人達には、低血糖を伴なう人が多いとの指摘があります。
うつなどの精神障害に伴なって、食欲低下ともなり、その結果として、低血糖となることも考えられます。
脳内では、グルコース代謝が盛んなことは、良く知られたことですが、同時に、コレステロール合成も盛んなのです。
それ故に、人が必要とする全コレステロールの内、四分の一は、脳に集中しています。
グルコース代謝とコレステロール合成系は、アセチルーCoAを介して連係をしています。
つまり、低血糖は、コレステロール合成の障害とも密接な関係があるのです。
脳内で、セロトニン代謝とも関連した精神の不安定が、低コレステロールと関係すると考えられと前回には紹介しました。
加えて、低コレステロールが、脳内の神経細胞及び末梢神経線維の障害ともなると推察できます。
アルツハイマー病などの認知症に、低コレステロールが関与するとの指摘は、脳神経細胞系にコレステロールが極めて深い関係にあるといえます。
以上より、低コレステロールが、そう・うつ病や人格障害的な精神のアンバランスに深い関係にあると考えていなければなりません。
食事のアンバランスによる異栄養症や低栄養によるカロリー不足の結果が、低コレステロールや低血糖症となり、精神安定や意欲低下となると念頭において、意識する必要があると思うのです。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・全身性動脈硬化症の危険因子・・その1」を紹介しています)
(楽天ブログ、ミクシイでは、「素肌美障害・・スクアレン(スクワレン)・・その8」を紹介しています)
Tuesday, June 19, 2007
低コレステロールが発症を増す疾患・・9
うつ病に伴なった血中コレステロール値が低下するとの報告は多いのです。
しかし、うつに伴なって、食欲の低下、減退が起こった結果として、血中のコレステロール値が下がってしまっていることも、少なくないと思います。
そうした食事摂取量に伴なった減少とは言えないケースも少なくないのです。
つまり、食事調査、体重減少などの変化を考慮しても、低コレステロールが原因としたうつ病や自殺者が増加するとの研究報告が出されているのです。
いずれにしましても、自殺者とうつ病とは、関係が深く、そうした人達に、血中総コレステロール値が低い人が多いとの事実があるのです。
低コレステロール血症によって、攻撃性、暴力性、衝動性、敵意性が増すとも言われるのです。
そうした原因として、脳内のセロトニンが関係しているとの研究があるのです。
セロトニン代謝とうつ病は深い関係にあります。
最近、うつ病やうつ傾向の人にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み租顔剤)と呼ばれる薬が、良く用いられています。
セロトニンが神経細胞の活性化に関わっているからです。
セロトニン作動性神経細胞の機能低下が、うつ病、うつ状態に関わり、前述のような粗暴性や衝動性を増すといわれています。
加えて、低コレステロールが、脳内のセロトニン産生の低下やそのの作用を働きがたくするのではとも考えられているのです。
まだまだ、低コレステロールと神経、精神との関係は、研究されなければならない課題がほとんどと言えます。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・診断基準の課題」を取り上げています)
(楽天、ミクシイでは、 「素肌美障害・・スクアレン(スクワレン)」を取り上げています)
Friday, June 15, 2007
低コレステロールが発症を増す疾患・・8
「コレステロール 脳の発達に必須」と日本経済新聞(6月14日)に報じましたように(私の楽天ブログ・トッピクス!!・・1・・6月14日に取り上げました)、神経細胞が成長するためには、神経栄養因子(BDNF)がコレステロールの合成を促進することが必須なのです。
それ故に、人の体内で必要とするコレステロール量が100~150ミリグラムに及ぶのですが、その四分の一は、脳が占めているのです。
そして、コレステロールは、細胞膜成分として、主要成分であるのですが、脳の神経細胞や末梢の神経線維もコレステロールを沢山必要としています。
必要とするコレステロールは、肝臓で作られて、臓器や組織にLDLーコレステロールとして運ばれているのです。
処が、脳にあっては、運ばれるコレステロールだけでは不十分となるほどのコレステロールが必要なほどで、脳内で、自らの合成も盛んに行っているのです。
つまり、脳にとって、コレステロールは、グルコースともども、重要なキー成分だと判ります。
それ故に、低コレステロールの人では、うつ傾向のみならず、人格障害的な暴力性、衝動性や敵意性を持ったり、自殺・事故死が増えるとの事実が問題となっているのです。
低コレステロール血症は、既に紹介しましたように、血管障害の脳出血に加えて、精神障害とも深い関係があると考えられているのです。
一方、この6月15日の閣議で、「2007年度障害白書」が決定されて、報道されました。
それによりますと、精神障害者の推定が、2005年には、およそ303万人となり、2002年から45万人ほどの増加が認められ、初めて、300万人を越えたのです。
そう・うつ病などの気分・感情障害が、33.3%とモットも多かったそうです。
また、老化が問題となる高齢化に伴なってのアルツハイマー病を含む認知症などの増加も、問題となっています。
こうした脳神経系の疾患予防にとって、コレステロールの果たす役割に注目する必要があるのです。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・催凝固因子・PAI-1など」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシイでは、「素肌美障害・・スクアレン(スクワレン)」を取り上げています)
Thursday, June 14, 2007
低コレステロールが発症を増す疾患・・7
前回からの続きです。
今回は、脳血管死亡、脳卒中死とありますから、以下に示します、何れの調査も、脳出血と脳梗塞、或いは両疾患の合併による死亡を意味しています。
・ 福井市の男性; 健診受信者37,379人を5年間追跡した結果です。
血中総コレステロール値(TCH、mg/dl)が、221~250のグループに比して、TCHが220以下になると脳血管疾患による死亡率は、低下を始めました。
TCHが、121~220の範囲では、脳血管疾患による死亡率は、ほぼ同様の死亡率でしたが、TCHが221~250のグループに比して、およそ4倍ぐらいの増加となっていました。
TCHが、120以下となれば、5倍以上の死亡率の増加を示しています。
・ 茨城県の調査; 調査対象者は、40~79歳の10万人に及ぶ、5年間の追跡調査。
脳卒中死亡は、TCHが200~219の範囲に比して、TCH199以下で、増加が始まりました。
TCHが、160以下になりますと二倍ほどの脳梗塞死亡が増したのです。
前回の結果も含めて、脳出血を含めた脳卒中は、TCH低下と共に増加するとの結果だと判ります。
心筋梗塞死も、低コレステロールによって、増加するとの結果を考慮しますと、動脈血管の安定化に占めるコレステロールの重要さを示すとの事実だと思います。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・急性期反応蛋白・CRP」を取り上げています)
(楽天、ミクシイでは、「素肌美障害・・スクアレン(スクワレン)」を取り上げています)
Wednesday, June 13, 2007
低コレステロールが発病を増す疾患・・6
既に紹介していますように、アメリカの36万人に及ぶ人達を対象としたMRFIT疫学研究で、血中総コレステロール値が、192mg/dl以下になると、総死亡やガン死が増すことが判っています。
加えて、脳出血死が、感染症死と共に増すことが明らかとなっています。
我が国でも、同様の傾向が報告されていますので、紹介したいと思います。
・ J-LIT研究 ; 既に紹介していますように、スタチン系コレステロール低下薬投与による、心筋梗塞死の減少を期待した臨床試験です。
心筋梗塞死は、血中総コレステロール値(TCH、mg/dl)が、200~219最低でしたが、総死亡は、220~239だったのです。
つまり、我が国で、TCHが正常値が220までと想定されているより高い220~239領域で、死ぬ危険性は減少しています。
しかも、今回話題としています、脳血管死の最低領域のTCHは、220~239でした。
TCHが、200以下に低下していきますと次第に、その死亡率は上昇に転ずるのです。
取り分け、TCHが、180以下となりますと、その死亡の危険は、二倍以上も増しました。
脳には、全身のコレステロール量の内、四分の一を占めています。
つまり、脳神経系は、コレステロールを多く必要とすると同時に、血管を丈夫で、安定に保つために重要な役割を果たしていることを示しています。
今や、脳外科医の世界では、「低コレステロールは脳出血を増す」は、常識となっているのです。
低コレステロールに伴なった、脳出血死の増加は、他の疫学調査でも明らかになっていますので、次回に紹介します。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、 「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・7」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシイでは、「トッピクス!!・・1・・【コレステロール 脳の発達に必須】と日経新聞が論文紹介」を取り上げています)
Tuesday, June 12, 2007
低コレステロールが発病を増す疾患・・5
前回の続きとして、日本人の疫学調査による、血中総コレステロール値とガン死の増加についてとします。
・ 大阪府八尾市の住民およそ1万人の11年間の追跡調査です。
調査開始から始めの2年間の死亡者は除いてあります。
総死亡は、血中総コレステロール値(TCH,mg/dl)240~279で最低でした。
ガン死は、TCH280以上で最低でした。
ガン死は、TCH240~279を1とした倍率で検討しますと以下の如くでした。
男性では、TCH160~199で2倍となり、160以下に低下しますと2.7倍と増加しました。
女性では、ほとんど変化なしとの結果でした。
つまり、低コレステロールによるガン死の増加は、男性に顕著と言うことです。
前回のNIPPON DATA80での結果と同様の傾向を示しています。
男女合計としてみますと、ガン死は、TCHが160以下となりますと1.8倍ほどの増加と言うことです。
・ 茨城県の大規模調査です。
40~79歳までの脳卒中に罹ったことのある人は除いた、男性32,705人、女性63,959人の合計96,664人を対象とした5年2ヶ月間の追跡調査です。
ガン死は、TCH240以上で、最低となり、TCH220~239を1としますと、TCH160~179で1.5倍に増加したのです。
TCH160以下となりますと、更に増加して、2.3倍ほどの増加となりました。
今回のシリーズで取り上げてきました国内外のガン死と血中総コレステロール値との関係をまとめますと以下の如くとなります。
ガン死は、TCHが低めの200以下で増加傾向となり、180以下となれば有意差を持って、増加するとなります。
逆に、ガン死は、TCHが増せば、低下するとの結果だと判ります。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・6」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシイでは、「ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、何故に、美肌障害となるか・・スクアレン(スクワラン)・その4」を取り上げています)
Monday, June 11, 2007
低コレステロールが発病を増す疾患・・4
今回は、我が国内での疫学的な検討です。
スタチン系薬剤投与による血中コレステロール値低下による影響を検討したものではありません。
地域の人達の健診受信者などでフォローした疫学調査によるものです。
・ 福井市男性(37、379人)の5年間追跡でのガン死危険; 血中総コレステロール値(TCH,mg/dl)が、221~250に対して、130~220では、4倍以上の増加。
・ NIPPON DATA80(NIPPON研究)では、全ての死因を含めた場合に死亡危険度が最低だったのは、TCHが、240~259でした(5年間の追跡死亡率)。
ガン死はTCH240以上に対して、男性では、TCH200~230で3.5倍の増加。
TCH160以下では4.2倍ほどの増加でした。
女性では、TCH200~239で、0.6倍の低下、160以下では2倍以上の増加を見ました。
男女合計のガン死では、TCH240以上に対して、200~239で、1.5倍、160~199で、2.5倍、160以下で、3倍との結果でした。
以上、福井市、NIPPONN DATA80のいずれにあっても、TCHが高値となるほど、ガン死の減少となり、低値になるほど、ガン死の上昇を見るとの共通があります。
既に取り上げましたように、低コレステロール値となれば、アメリカでの調査結果、J-LITでの結果と同様の傾向を持つと判ります。
次回に続くとします。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子・・5」を取り上げています)
(楽天ブログ・ミクシィでは、 「ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、何故に、美肌障害となるか・・スクアレン(スクワレン)・その3」を取り上げています)
Saturday, June 09, 2007
低コレステロールが発病を増す疾患・・3
低コレステロールによる日本人のガン死増加の事実を示す報告は沢山あります。
浜崎智仁著「コレステロールは高い方が長生きする」(エール出版)、大櫛陽一著「検査値と病気 間違いだらけの診断基準」(太田出版)、浜六郎著「コレステロールに薬はいらない」(角川書店)等の本にあって、一般の人々にも判りやすく解説されています。
既に、何度も紹介していますが、J-LIT(Japan Lipid Intervention Trial)と呼ぶ、大規模臨床研究に、まず、注目です。
このJ-LIT研究は、スタチン系の血中コレステロール低下薬を、全国の約5万人の高コレステロール(≧220mg/dl)患者を対象にして投与、5年以上の追跡がなされた疫学研究・コホート試験です。
この試験で注目されるのは、スタチン系薬剤投与によって、コレステロール低下の有用性を期待した研究だからです。
つまり、出来るだけ、意識的、無意識的にしても、スタチン系薬剤の有効性を期待しているからです。
しかし、予想に反して、死亡率が、最も低かったのは、血中コレステロール値が220~240mg/dlだったのです。
しかも、ガン死は、血中コレステロール値が低下するほど増加したのです。
逆に、血中コレステロール値が上昇するほど、ガン死は減る結果だったのです。
血中コレステロール値が280mg/dl以上に対して、180mg/dl以下に低下させると、ガン死増加は4倍以上となりました。
ガン死のみならず、脳出血、感染症、事故・自殺死、突然死などによる総死亡は、コレステロール値が200mg/dl以下で増加傾向となり、180mg/dl以下になると最低域の220~240mg/dlに比して、三倍近くの増加となってしまったのです。
前回取り上げましたように、アメリカでの結果と同様に、コレステロール低下によって、ガン死のみならず、総死亡も増すとの事実と一致することになります。
アメリカでの疫学研究とJ-LIT研究との違いは、JーLITでは、スタチン系薬剤投与によって、わざわざ、コレステロール値を低下させた場合の結果だと言うことです。
次回には、我が国で血中コレステロール値と ガン死との関係を追跡した疫学・コホート研究を検討します。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシィでは、「ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、何故に、素肌美障害となるか・・スクアレン(スクワレン)・その2」を取り上げていま
Friday, June 08, 2007
低コレステロールが発病の危険を増す疾患・・2
低コレステロールに伴なって、その発病の危険を増すのは、ガンなのです。
血中総コレステロール値(TCH)が、200mg/dl 以下になるとガン死は増加を始めます。
取り分け、TCHが180mg/dl如何になると有意差を持ってガン死の増加を見るとの報告は沢山あります。
逆に、ガン死者は、TCHが高くなるほど減少するとの結果になっています。
そうした事実は、コレステロールは、人の生命の基本単位となっている細胞膜の構成成分として25%を占めて、細胞膜の安定化に不可欠であり、細胞核の遺伝子発現にとって重要な役割を持っているのです。
また、人の体内にあって、コレステロール合成系は、同時に、ドリコールやコエンザイムQ10の合成には不可欠であるのです。
ドリコールは、細胞膜の表面を構成する糖タンパク質の合成にキーとなる役割を果たしています。
つまり、それぞれの細胞の役割を決める重要な糖タンパク質の合成にかかわっているのです。
細胞特性の代表として、免疫細胞や血液型なども、糖タンパク質が決めているのです。
以上より、コレステロールとその代謝系が、如何に、生命規序を保つために重要かと判ります。
そこで、まず、アメリカでのガン死とコレステロールについての報告から紹介します。
アメリカ国立心血管研究所(NHLBI)の研究では、低コレステロールによって、肺ガン、呼吸器疾患、消化器疾患、外傷その他による死亡が増すとあります。
また、アメリカのおよそ36万人を対象とした有名な疫学研究・MRFIT研究で、TCH192mg/dl以下で、ガン死や総死亡率が高くなることが報告され、脳出血と共に増加すると判っています。
低コレステロールの男性では、ガンや脳出血、肺ガンや肺感染症などの肺疾患が増加するとの調査結果となっています。
また、低コレステロールの高齢女性では、肺ガンが多くなると報告されています。
同様の傾向を示す報告は、ドイツでもなされているのです。
ハワイの日系米国人を対象とした調査でも、TCHが180mg/dl以下のグループでは、270mg/dl以上のグループと比較した場合、ガン死は、およそ2.3倍ほど増加したのです。
次回は、日本人を対象とした報告を紹介します。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の新たなる危険因子」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシィでは、 「ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、何故に、素肌美障害となるか・・スクアレン(スクワレン)」を取り上げています )
Wednesday, June 06, 2007
低コレステロールが発病の危険を増す疾患・・1
血中の総コレステロール値が、200mg/dl以下になると、それに伴なって、総死亡の危険が増す、つまり、死亡率は上がるとのお話は、既に、何度も、私の関連するページで取り上げてきました。
取り分け、コレステロール値が、180mg/dl以下となれば、その死亡の増加の危険は、増してしまうのです。
増加する死亡の原因となる疾患の代表が、ガン、脳出血、感染症、事故・自殺死なのです。
また、心筋梗塞を始めとする心血管イベントによる死亡も増加してしまいます。
その理由は、コレステロールは、人の命の基礎単位と言えます細胞の細胞膜を構成する必要にして、不可欠な成分となっているからです。
その細胞膜の脂質成分の25%を占めています。
その25%のコレステロールは、細胞膜の安定化と必要に応じた流動性を保つためには不可欠なのです。
また、コレステロールは、脳や神経組織、副腎、その他の臓器に多量に必要で、総体重のおよそ0.2%(100~150グラムとなる)におよびます。
成人の体内に占める100~150グラムのコレステロールの内、その四分の一は脳に集中しているのです。
それ故に、コレステロールは、脳神経系と深い関係にあり、神経障害、精神的安定性のみならず、認知障害にも大きな影響を与えます。
つまり、コレステロールは、脳神経系の疾患予防にキモともいえるのです。
そこで、低コレステロール血症に伴なって増すことになる疾患について知っておきましょう。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、 「動脈硬化性疾患予防の新たなる危険因子」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシィでは、 「ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、何故に、素肌美障害となるか」を取り上げています)
Monday, June 04, 2007
低コレステロール値を補うニードに答える・・14
日本人のLDL-コレステロール値と死亡率・・3
日本人の糖尿病患者とLDL-コレステロール値
大櫛陽一著「検査値と病気 間違いだらけの診断基準」(太田出版)に、「大櫛陽一、糖尿病ではコレステロールをどこまで下げる必要があるか、性差と医療、3,223-230,2006」よりの紹介を行っています。
それによりますと以下の如くです。
男性では、血中のLDL-コレステロール値が、130~159mg/dlで、モットも、死亡率が低かったのです
それに対応する総コレステロール値は、ダイタイにして200~235mg/dlに相当します。
LDL-コレステロール値が、160mg/dl以上となりますと死亡率は上昇となります。
取り分け、≧190mg/dlとなりますと急激な死亡率増加となりました。
一方、LDL-コレステロール値が130mg/dl以下となっても、死亡率の増加を示しています。
LDL-コレステロール値が100mg/dl以下では、死亡率の増加は強くなっています。
女性については、LDL-コレステロール値と死亡率の関係は、ハッキリしませんでした。
LDL-コレステロール値が、≧190mg/dlで死亡率は最低を示し、次が、100~129mg/dl、160~189mg/dl順番となっています。
一番死亡率が高かったのが、130~159mg/dlとなり、<100mg/dlと、ほとんど、その死亡率に差はありませんでした。
以上の結果は、女性にあっては、LDL-コレステロール値と死亡率には、特別の関係なしとなります。
以上の事実を踏まえて、大櫛グループによる「コレステロール治療ガイドライン」には、糖尿病患者にあってのLDL-コレステロール値は、以下の如くとなっています。
非喫煙者 ; 男性では、100~180mg/dl, 女性では、100~190mg/dl
喫煙者 ; 男性では、100~160mg/dl, 女性では、100~190mg/dl
日本動脈硬化学会による「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」では、男女差による相違は示していません。
糖尿病に関する基準ではなくリスク数による基準となっています。
そのリスクの程度から糖尿病についての想定です。
中程度のリスク患者では、<140、高リスク患者では、<120とあります。
冠動脈疾患の既往症がある人では、<100mg/dlとなっています。
LDL-コレステロール値の基準については、従来の「動脈硬化性疾患診療ガイドライン2002年版」と同じです。
しかし、こうした基準によるスタチン系のコレステロール低下薬で「積極的脂質低下治療を行った代表的な臨床試験」として、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」のpp.42~43に紹介している成績結果では、肝心の「心血管死亡」には、「NS」(Not Significant)とあります。
つまり、「心血管死」を減らすと言えるような治療効果は認められなかったと言うことです。
我が国のスタチン系薬剤費は、3000億円に及ぶと言われています。
こうしたお金を投与しても、「心血管死亡」を減らしていないと言うことは、その診療基準に問題があると示唆しています。
もう少し、LDL-コレステロール値に対する診療基準をキチンと検討する必要があると思います。
その意味で、大櫛グループのLDL-コレステロール値に対する基準に注目することが必要だと思いませんか。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「動脈硬化性疾患の予防と治療ガイドライン」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシィでは、 「ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、何故に、素肌美障害となるか」をとりあげています)
Wednesday, May 30, 2007
低コレステロール値を補うニードに答える・・13
日本人のLDL-コレステロール値と死亡率・・2
LDL-コレステロール値(LDL-C,mg/dl)と日本人の死亡率についての疫学調査結果が、大櫛陽一著「検査値と病気 間違いだらけの診断基準」(太田書店)に取り上げられていますので紹介します。
一次予防としての結果です。
既に、総コレステロール値と5年死亡率として、福島県郡山市と神奈川県伊勢原市の2市を統合したデータとして紹介しました調査に基づきます。
今回も、2市を統合したデータとなっています。
途中、転出し生死が不明になったり、調査開始から一年以内の死亡者は対象から外されています。
五年間の追跡された人は、男性9540人、女性1万8942人でした。
対象年齢の平均は、男性が65.5歳±10.0、女性では、62.6歳±10.8でした。
その結果は、以下の如くです。
LDL-Cが、120~159mg/dlで、男女いづれにあっても、5年死亡率はモットも低かったのです。
一方、LDL-Cが119mg/dl以下になると、120~159mg/dlを基準として検討しますと5年死亡率は増加傾向となります。
女性では、LDL-Cが119mg/dl以下になると有意差を持って、5年死亡率は上昇となりました。
男性では、LDL-Cが、80~119mg/dl では、男性の集団数が増えれば有意差を示す可能性が高いレベルでした。
しかし、80mg/dl未満では、統計的な有意差を示した5年死亡率の増加となりました。
以上の結果から、男女共に、160mg/dlでは、LDL-Cは問題ないとなります。
大櫛グループによるコレステロール治療ガイドラインについては、「Dr.BEAUT/ソフィーリッチ」で、既に紹介しました。
その診断基準によります、50歳以上では、男性がLDL-Cが180mg/dlまでを正常としています。
女性は、190mg/dlまでを正常としています。
逆に、男女共に、LDL-Cは、100mg/dl以下にしないこととあります。
つまり、LDL-Cが低値となる方が危険なのです。
その大櫛グループ診断基準での血中総コレステロール値は、180mg/dl以下にしないこととあります。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチは、 「高コレステロール治療ガイドライン」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシイでは、本日は、「ダイエットなどによる低コレステロールとなれば、何ゆえに、素肌美障害となるか」を取り上げています)
Tuesday, May 29, 2007
低コレステロール値を補うニードに答える・・12
日本人のLDL-コレステロール値(LDLーC)と死亡率・・1
日本動脈硬化学会は、従来の高脂血症の病名を「脂質異常症」と改め、その診療指針から「血中総コレステロール値」を、その基準を定め難いと削除しました(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」。
そして、脂質異常症の診断基準は、従来どうりに、LDL-Cは、≧140mg/dl, HDLーCは,<40mg/dl, トリグリセライド(TG)は,≧150mg/dlとしています。
HDL-CとTGは、メタボリックシンドローム(代謝症候群、メタボリック症候群)と同様の基準となっています。
しかしながら、メタボリックシンドロームには、LDL-Cは診断基準に含まれていません。
ここで問題は、血中総コレステロール値に代わって、前面に登場したLDL-Cが、≧140mg/dlが適切であるかどうかが問題となります。
アメリカのNCEP ATPIIIと言うコレステロール教育プログラムでは、LDL-Cは≧160mg/dlと、心筋梗塞が我が国より多発するにもかかわらず、コレステロール値と同様、我が国より高値の基準となっています。
結局、我が国では、「脂質異常症」と病名は変わっても、心は、血中総コレステロール値は、220mg/dlにあるのです。
そのことは、「日本動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」(協和企画)のページ13にありますように、「血中総コレステロール値220mg/dlを採用し、この値に相当するLDL-C140mg/dlを高LDL-C血症の基準と定めた」のです。
そこで、大櫛陽一著「検査値と病気 間違いだらけの診断基準」(太田出版)に、如何様なLDL-Cとコメントされているか検討をして見ます。
次回とします。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチには、本日は、「我が国での積極的なスタチン系薬剤投与による心血管死予防」について紹介しています)
(楽天ブログ、ミクシィには、本日は、「ダイエットや栄養アンバランス、精神不安などによる低コレステロール血症のローコレステアラームIによる改善」を取り上げています)
Monday, May 28, 2007
低コレステロール値を補うニードに答える・・11
何故に、高脂血症の病名は消え、
血中コレステロール値は診断基準から削除されたか・・9・・
日本の血中コレステロール値と死亡率・・6
日本動脈硬化学会血中コレステロールによる動脈硬化性疾患の診療上の基準とされてきた、1997年の「高脂血症診療ガイドライン」や2002年の「動脈性疾患診療ガイドライン」にしたがって、一次予防、二次予防として、血中コレステロールの値のみならず、LDL-コレステロールや中性脂肪を低下させる臨床試験が行われてります。
その結果が、今回の日本動脈硬化学会による「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」(協和企画)に掲載されています。
二回にわたって、本日及び次回の「Dr.BEAUT・ソフィーリッチ」の「高コレステロール治療ガイドライン」で、そのデータを取り上げます。
一次予防にあっても、二次予防にあっても、肝心の心血管死亡の低下率%に有効性を認めていません。
また、その他の疾患を含めた総死亡率%の低下に意味なしとなっています。
つまり、スタチン系薬剤を投与する意味が、「コストー有益性」があるとはいえないのです。
それでは、今回の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」の病名を「脂質異常症』と改め、「コレステロール値」を削除した『診療指針』で、意味ある改定が成されたかとなります。
今までの二度の改定が、自らの出版本「日本動脈性疾患予防ガイドライン2007年版」のページ40~43に取り上げているような結果を踏まえた改定となっていなければならないと思うのです。
しかしながら、前回の改定で、既に、血中コレステロール値の基準は、定め難く、参考値としています。
それを今回は、『コレステロール値』は、参考値としても削除して『病名』変更による改定となったのです。
ところが、実際の改定は、コレステロールを除いた他のLDL-コレステロール値、HDL-コレステロール値及び中性脂肪値(トリグリセライド値)は同じ基準なのです。
そして、一次予防には、検査値が異常となったら、即、スタチン系薬剤投与などの治療ではなく、「まず、生活習慣の改善を行った後、薬物治療の適応を考慮する」と『治療の方針の原則』に付け加えられ他のです。
また、二次予防では、「生活習慣の改善と共に、薬物治療を考慮する」となったのです。
しかしながら、コレステロール値を削除して、LDL-コレステロール値を据え置いて、実態は変わっていないと言えます。
前回述べましたように、日本動脈硬化学会だけによる改定では、「心血管死亡」のみならず、ガン死等も含めた「総死亡」の抑制とはならない“オタク思考”の改定ばかりとなりかねないと思えてなりませんが、皆さん如何でしょう。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、「我が国の代表的なスタチン系薬剤による大規模臨床試験・・一次予防」について書いています)
(楽天ブログ、ミクシィには、「低コレステロールとなる低栄養及び異栄養症・・精神不安」について書いています)
Thursday, May 24, 2007
低コレステロール値を補うニードに答える・・10
何故に、高脂血症の病名は消え、
血中コレステロール値は診断基準から削除されたか・・8・・
日本の血中コレステロール値と死亡率・・5
日本動脈硬化学会による編集本(2007年4月)・「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」にあっての、今回の血中総コレステロール(TC)値を削除して、LDL-C(LDL-コレステロール)値を定めた理由は、次のように記されています(pp.12~13)。
「TC値の上昇に伴ない、冠動脈疾患発症率・死亡率は連続的に上昇し、明確な閾値は認められないので、高TC血症の境界を設定することは困難と思われる」からなのだそうです。
それならば、今までは、「何故に、国民的な “高コレステロール血症” の「基準値」を、「冠動脈疾患」が、著しく多い、欧米より低いTC値220mg/dlと定めてきたのか」と問いたくもなります。
次に、「高LDL-C血症」の基準値を≧140mg/dlと定めたかは、以下の如くとなっています。
「米国のガイドラインであるNCEPにおいては、高コレステロール血症の基準をMRFITでのTC値と冠動脈疾患による死亡率の関係から、相対危険度がTC値240mg/dlのリスクに比べ2倍となる240mg/dlとしている。
以上のことを考慮して、冠動脈疾患の予防と治療の立場から見た日本人のスクリーニング基準値としてNIPPON DATA80で示された相対危険度がTC値160~179mg/dlに対して、約1.5倍となるTC値220mg/dlを採用し、この値に相当するLDL-C値140mg/dlを高LDL-C血症の基準値と定めた。」のです。
これでは、高TC値の境界を決め難いと削除しておきながら、LDL-C値を決めるに当たって、TC値220mg/dl採用しています。
これでは、「動脈硬化性疾患診療ガイドライン2002年版」のTC値220mg/dl表示は、今や、ガン死などの総死亡率の上昇に、表示するのは耐え難くなって、削除し、実質的には、LDL-Cは据え置いた「脂質異常症」の誕生と言われかねません。
私は、「血中脂質値」と「総死亡の危険」に加えて、同じ動脈硬化性疾患の予防を目的とする「メタボリックシンドローム(代謝症候群、メタボリック症候群》」との整合性ある統一基準とすべきだと思います。
また、この時代、色々、勘ぐられないように、「メタボリックシンドローム」の診断基準を決めたように、関連領域の学会の人達による合同委員会でも編成して決めた方が健全と思うのですが。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、本日、「高コレステロール治療のガイドライン・・8」です)
(楽天ブログ、ミクシィでは、本日、「低コレステロール値の原因となる疾患・・ダイエット & 栄養アンバランスなどによる低栄養や異栄養症」です)
Wednesday, May 23, 2007
低コレステロール値を補うニードに答える・・9
何故に、高脂血症の病名は消え、
血中コレステロール値は診断基準から削除されたか・・7・・
日本の血中総コレステロール値と死亡率・・4
大櫛陽一著「検査値と病気 間違いだらけの診断基準」(太田出版、2006年、5月)のpp.35~36の「総コレステロールを下げると死亡率が上がる日本人」のチャプターに、既に、取り上げましたように、神奈川県伊勢原市と福島県郡山市のデータの他に、大阪の八尾市と守口市、福井市、茨城県での追跡調査で、低コレステロールに伴なう死亡率の増加が、同様に認められると紹介されています。
浜六郎著「コレステロールに薬はいらない!」(角川書店、2006年、9月)には、前回紹介の「NIPPONN研究」のデータの他に、八尾市、茨城県の大規模調査が、JーLIT研究と共に、pp.39~81かけて取り上げられています。
また、p.81~88にかけては、韓国人男性、日系アメリカ人男性、オランダの高齢者を対象とした調査による「低コレステロール値」と「ガン死などによる総死亡の増加」を取り上げています。
八尾市のデータでは、血中総コレステロール値が、240~279mg/dlで、総死亡の危険度は最低となり、男女合計を見ると160mg/dl以下では、1.6倍の総死亡危険度の増加となっていました。
但し、コレステロール値が280mg/dl以上となれば、男女合計の総死亡危険度は、1.6倍と、ほぼ低下の場合と同程度の増加となっていました。
ガン死では、血中総コレステロール値が、280mg/dl以上で、死亡危険度は最低となり、160mg/dl以下となれば、男女合計では、1.8倍ほどのガン死増加となっているのです。
男性でのガン死増加は、160mg/dl以下では2.7倍とあります。
但し、女性でのガン死増加は、認められていませんでした。
次に、茨城県で大規模調査では、次のようでした。
コレステロール値が240mg/dl以上を基準として、コレステロール値低下に伴なって、心筋梗塞死は、僅かな減少傾向、脳卒中は、僅かな増加傾向にありました。
しかし、総死亡率は、240mg/dl以上に対して、160mg/dl以下では二倍の増加となっています。
ガン死では、二倍以上の増加が認められてたのです。
以上から、低コレステロールに伴なって、総死亡の増加、ガン死の増加は、海外も含めて、事実だと言えます。
こうした調査での死亡率やガン死の増加は、調査期間が5,6年以上で、既に認められると言うことです。
以上のような「低コレコレステロールに伴なうガン死を含む総脂肪の増加」の事実は、今回の日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」で、「脂質異常症」への病名変更と診断基準からの「血中コレステロール値」の削除につながったと思います。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでは、本日、「高コレステロール治療のガイドライン・・7」を取り上げています)
(楽天ブログ、ミクシィでは、本日は「低コレステロール血症の原因となる疾患・・肝機能障害・・5」です)
Tuesday, May 22, 2007
低コレステロール値を補うニードに答える・・8
何故に、高脂血症の病名が消え、
血中コレステロール値は診断基準から削除されたか・・6・・
日本の血中総コレステロール値と死亡率・・3
前回取り上げました日本動脈学会が、根拠的データとする「NIPPON DATA]は、浜六郎著「コレステロールに薬はいらない!」(角川書店、2006年9月)によると「NIPPON研究」として紹介されています(pp.43~46)。
前回紹介しましたような2007年度の論文が出る前で、14年間の追跡調査結果です。
その紹介は以下の如くでした。
まず、コレステロール値と死亡危険度が示されています。
死亡危険度がモットも低かったのは、男女共に、血中総コレステロール値が240~260mg/dlだったのです。
取り分け、女性では、コレステロール値が160以下の人達で、二倍以上に死亡危険度は増しました。
更年期以後の女性で、低コレステロール血症の人は、要注意と言うことです。
男性では、1.5倍ほどで、女性よりは低めでした。
死亡危険のみならず、14年後の「自立率」も、死亡危険度が最低だったコレステロール値が240~260mg/dlの人達で、モットも多かったのです。
ここで、自立率とは14年後に生きて、人の世話にはならずに身の回りは自分で出来る人の割合を示します。
つまりは、心身共に元気度のがよかったと言うことになります。
次に、ガン死と血中コレステロール値についての結果です。
低コレステロールとガン死については、逆に、男性で、その危険は増加していました。
ガン死は、コレステロール値が増せば、低下するとの事実は、既に、J-LIT研究の時に説明しました。
このNIPPONN研究では、血中コレステロール値240mg/dlを1として、その倍率は以下の如くでした。
男性では、コレステロール値が160mg/dl以下では、240mg/dlに比して四倍以上のガン死の増加となっていました。
女性では、二倍を越えるぐらいでしたが、男女合計で三倍となっていました。
以上より、日本動脈硬化学会が脂質値を決めるために重要視するNIPPON DATA(NIPPON 研究)にあって、老化に伴なった「自立度」、心筋梗塞死を含む全体の「死亡危険度」、「ガン死」は、血中コレステロール値が「240~259mg/dl]で最低を示し、「260mg/dl]の「高コレステロール」より、「低コレステロール」の方が、全体の「死亡危険度」、「ガン死危険度」にあっても高いとの結果だったのです。
コレでは、「血中総コレステロール値」を診療、診断基準から削除しなければならない結果と言わざる負えません。
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチでの本日のテーマは「高コレステロール治療のガイドライン・・6」です)
(楽天ブログ、ミクシィでは、 「低コレステロール血症の原因となる疾患・・肝機能障害・・4」です)
Monday, May 21, 2007
低コレステロールを補うニードに答える・・7
何故に、高脂血症の病名は消え、
血中総コレステロール値は診断基準から削除されたか・・5・・
日本の血中コレステロール値と死亡率・・2
今回から、浜六郎著「コレステロールに薬はいらない!」(角川書店、2006年9月)から、日本人を対象とした総コレステロール値と死亡率のお話に移ります。
先ず、「NIPPON研究」(NIPPON DATA;National Integrated Project for Prospective Obseravation of Non-communicable Disease And its Trends in the Age)と言われる1980年に開始された、我が国の対象者が全国の300地区からのランダムサンプルで選んで、厚労省による国民的なプロジェクトによる追跡調査を行っている研究からの検討です。
一万人近い人達の調査追跡で、現在も、5年おきに65歳以上の生存者に調査が行われています。
今回の日本動脈硬化学会による、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」で、血中コレステロール値を削除した理由となるデータは、この研究によっていると言えます。
そのガイドラインに次のような記載があります(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007版、日本動脈硬化学会編、協和企画、2007年4月)。
「NIPPONN DATA80にて男女合計のTC(血中総コレステロール値)160~179mg/dlの群に対して200~219mg/dlの群では冠動脈疾患死亡の相対危険度が1.4倍、220~239mg/dlでは1.8倍になる」とあります。
しかし、ツズイテ、「TC値の上昇に伴ない、冠動脈疾患発症率・死亡率は連続的に上昇し、明確な閾値は認められないので,高TC血症の境界を設定することは困難と思われる。」となったからなのです。
その根拠となった論文は、OKAMURA T らによる「for the NIPPONN DATA80 research group : The relation between serum total cholesterol and all-cause or cause-specific mortality in a 17.3-year study of a Japanese cohort. Atherosclerosis,190,216-223,2007」。
しかし、動脈硬化学会によるガイドラインには、ガン、脳出血、感染症、事故・自殺などを含めた総死亡とコレステロール値やLDLコレステロール値についての検討がなされて決められたものではなく、あくまでも、「動脈硬化性疾患予防としてのガイドライン2007年版」だとの認識が必要です。
一般の人達が、そうしたガイドラインだとわかるような情報発信をする必要があると思います。
そこで、浜六郎著「コレステロールに薬はいらない!」の「NIPPONN DATA」の「NIPPONN研究」紹介の解説に移ることにします。
(楽天ブログ、ミクシィは、本日、「低コレステロール血症の原因となる疾患・・5・・肝機能障害・・3」を取り上げています)
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチに、本日は、「高コレステロール治療ガイドライン・・5」を取り上げています)
Sunday, May 20, 2007
低コレステロールを補うニードに答える・・6
何故に、高脂血症の病名は消え、
血中総コレステロール値は診断基準から削除されたか・・4・・
日本の血中総コレステロール値と死亡率・・1
我が国にも、血中コレステロール値が下がるとガン、感染症、事故・自殺等による死亡率が上がるとの報告は沢山あります。
前回に続いて、大櫛陽一著「検査値と病気 間違いだらけの診断基準」(太田出版、2006年5月)に紹介してある神奈川県伊勢原市(人工10万人)と福島県郡山市(人口30万人)を対象とした五年間にわたる老人基本検診受診者の調査結果です(pp.35~36)。
一年以内の死亡者は除いてあります。
また、両市でのベースラインでのガン検診の異常率には差が無かったとのことです。
それ故、「もともとガンでコレステロール低かった」との指摘を排除するためす。
転出したりしてフォロー不能になったり、一年以内の死亡者を除いて、追跡可能だったのは、男性9540人、女性1万8942人でした 平均年令は男性65.5歳、女性62.6歳でした。
その結果は以下の如くです。
伊勢原市と郡山市の両市を統合した男女別々の「血中総コレステロール値と五年死亡率」として整理です。
合計で、2万8482人のまとめとなります。
男女共に、血中総コレステロール値が220~239mg/dlで死亡率は最も低かったのです。
そして、総コレステロール値が200~219mg/dl以下になると死亡率は上がり、160~179mg/dl以下になると男女とも、統計的な有意差を持つほどに、五年死亡率は上がってしまいます。
血中総コレステロール値が179㎎/dl以下になると低下すればするほど五年死亡率は上昇したのです。
しかも、日本動脈硬化学会が基準値としていた220mg/dl以下で、死亡率が上がってしまう結果だった事を示しています。
一方、血中総コレステロール値が240mg/dl以上になっても死亡率は上昇しました。
しかしながら、男女共に、最低死亡率だった220~239mg/dlに比して、有意差ある死亡率上昇とはなっていませんでした。
つまり、血中総コレステロール値低下で死亡率が上がるとの結果は、前回紹介しました、日系ハワイ人男性での結果と総コレステロール値210~239md/dlで一番死亡率が低かったとの一致すると判ります。
また、p.108には、白崎昭一郎の研究論文として、福井市男性3万7379人の五年間の追跡調査として5年死亡率を示しています。
その結果では、ガン死は、血中総コレステロール値が250mg/dlで最低となり、コレステロール値が下がれば下がるほど増すとの結果でした。
また、脳血管死、その他の死因にあっても、ガン死と同様な傾向でした。
心疾患死亡は、221~250mg/dlのコレステロール値で最低を示し、250md/dl以上では上昇でした。
しかし、心血管死の上昇にあっても、220mg/dl以下で死亡率は上昇傾向を示し、130mg/dl以下になると250mg/dl以上の死亡率以上の死亡率増加を示しています。
この福井市の結果では、血中総コレステロール値は、「低ければ低いほど危険」といえるものです。
次回は、浜六郎著「コレステロールに薬はいらない!」(角川書店、2006年9月)より、日本人対象の血中総コレステロール値と死亡率についての成績を紹介したいと思います。
(楽天ブログ、ミクシィに、本日は「低コレステロール血症の原因となる疾患・・4」を書いています)
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチに、本日は「高コレステロール治療ガイドライン・・4」を書いています)