高コレステロールより低コレステロールが怖い
我が国では、国民的な“高コレステロール”恐怖症といって良いぐらいの状況にあります。
そして、治療薬や医薬品のみならず、血中コレステロール値を下げることを売り物とする特保商品、サプリメントや健康食品などの百花繚乱状態に在ると言えます。
しかしながら、“高コレステロール病”の代名詞と言って良いような、長年用いられてきた病名・「高脂血症」は、この4月25日の日本動脈硬化学会によって消滅、改名して、新たに「脂質異常症」と言う病名の誕生となりました。
そして、新たな診断指針が設定されました。
今度は、その診療指針から、血中コレステロール値は削除されてしまったのです。
つまり、コレステロール値の診断、治療としての意味を失ってしまったのです。
そうなると、血中コレステロールを下げる意味や条件は、どうなるかとなります。
同じ、動脈硬化性疾患をターゲットとするメタボリックシンドローム(メタボリック症候群、代謝症候群)の診断基準には、始めから、血中コレステロール値が含まれていない事実を考えれば、コレステロール値が有効な検査値でないことは、当然ともいえます。
高コレステロール値が問題となるのは、家族性高コレステロール血症などの特別の病気に限られたのです。
楽天ブログ「低コレステロールを上げる元祖」などに、既に、取り上げていますように、高コレステロール血症で、動脈硬化性疾患死のみならず、ガン、脳出血、感染症、事故・自殺死など全ての死亡原因を含めた死亡者数が上がるのは、血中コレステロール値が280mg/dl以上になってからなのです。
しかし、血中コレステロール値が180mg/dl以下の低コレステロールによる死亡者数の方が多いのが現実です。
私たちの生命維持に、コレステロールは必要不可欠の成分なのです。
動脈硬化予防には、単純な血中コレステロール値だけでは何ともならない新事実が明らかになって来ました。
今や、新たな初期の動脈硬化発生過程での予防対策が求められるのです。
メタボリックシンドロームについては、Dr.BEAUT・ソフィーリッチの「低コレ & ローコレ日記」の前のブログで取り上げてきましたので、興味のある人は参考にして下さい。
ここでは、低コレステロールを改善する必要性を「俯瞰」的に取り上げたいと思います。
(楽天ブログ「低コレステロールを上げる元祖」 、Dr.BEAUT・ソフィーリッチのブログ 「低コレ & ローコレ日記」に関連内容を取り上げています)
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