何故に、高脂血症の病名は消え、
血中総コレステロール値は診断基準から削除されたか・・3・・
日本人の血中コレステロール値と死亡率
我が国は、心臓病死は、前述しました如くに少ないのにもかかわらず基準値としての正常範囲を心臓病の多い西欧が240mg/dlに対して、220mg/dlと低く定めていました。
2004年の血中総コレステロール値が220~239mg/dlの範囲にある人は、男性で、14.9%、女性で17.4%に及びます。
つまり、コレステロール低下薬の対象が増えることになるのです。
しかしながら、JーLIT研究では、年間千人当たりの総死亡率は220~239mg/dlで最低であり、200~259mg/dlの範囲で、死亡相対危険度では変わりはありません。
死亡相対危険度が増すのは、260mg/dl以上からなのです。
逆に、血中総コレステロール値が200mg/dl以下で死亡危険度は増し、180mg/dl以下になると最低の相対危険度を示した220~239md/dl比して2.7倍も増したのです。
ガン死は、2.5倍も増えたのです。
肝心の心筋梗塞梗塞死は血中総コレステロール値が200~240mg/dlでは、有意差のあるような増減は認められてませんでした。
こうした傾向は、本日の楽天ブログで取り上げましたNIPPON研究を始めとする国内各地域での調査でも認められています。
以上より、ガン、心臓病も含めた総死亡率から判断すると、血中コレステロール値の高値による危険は260mg/dl以上となると判ります。
一方、低値の血中コレステロール値の危険は、200md/dl以下で、取り分け、180mg/dl以下では有意の危険だと明らかです。
既に、Dr.BEAUT・ソフィーリッチの 「低コレ & ローコレ日記」に取り上げましたように我が国の低コレステロールを示す人達の示す%は、高コレステロールを示す人達の示す%よりハルカニ多いのです。
(楽天ブログ、ミクシに「低コレステロール血症の原因となる疾患・・2」を書いています)
(Dr.BEAUT・ソフィーリッチに「高コレステロール治療ガイドライン・・2」を書いています)
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